2020年01月08日
昔から職人にとって道具は大切なものです。
今回は「私と大工道具」について少し記載させて頂きます。
建築の学校を卒業後、棟梁に弟子入りした当初は何も道具を持っていませんでした。
大工道具は一つ一つが10万円前後するものが多く簡単に手に入る物ではなかったため
コツコツお金をためて年に一度一つ良い道具が買える位でした。
カタログも穴が空くほど見てなけなしのお金で買っていたため、一つ一つが思い出が
あり、決して手放せない大切な物です。
しかし、今思えば職人以外の職業だとこんなに大切な物もなく物を大切に思う気持ち
も養えなかったことでしょう。
大工道具とは、自分と切り離せない「私の人生の一部」と思っています。
昔からある大工道具や近代的な電気工具も大工さんによりこだわりは様々あります。
現代は道具が良くなり作業スピードも上がってきましたが、「人が作るもの」です
ので個人の器量や思いもいまだに大きく影響すると私は考えております。
お客様の思いや生活、将来を支えられるような家を作れるように技術を磨いていき、
信念と安全を大切にこれからも工事をして行きます。
どうぞよろしくお願い致します。